若い世代に増えている味覚障害
味覚障害とは、食べ物の味がわからない、「味が薄い」と感じる、甘いものを苦く感じるなど本来の味と違う風に感じる、辛いなど他の味はわかるのに甘みだけがわからない、など味覚が正常に働かなくなることです。また、何も食べていないのに苦みを感じる、どんな食べ物を食べてもなんともいえないいやな味がする、といった症状を訴える人もいます。
味覚障害の原因
甘い、苦いなどの味覚は、舌や上あご、のどの奥に広がる味蕾(みらい)という微小な器官で感じます。味蕾は短期間で新陳代謝を繰り返しており、細胞が生まれ変わる時に亜鉛を必要とします。味蕾は加齢とともに数が減少してくるため、高齢になると味覚が衰えてきます。しかし、最近は10代や20代の人にも味覚障害が増えており、その原因のトップは亜鉛不足だといわれています。
また、降圧利尿剤や抗ヒスタミン剤、ペニシリン系を中心とした抗生物質、副腎皮質ホルモン剤などの薬を長期間服用すると、味覚障害になることがあります。また、溶血性貧血や糖尿病、肝不全などの肝臓病、舌炎などの舌の病気、ネフローゼなど病気の影響で味覚障害が起こることもあります。また、うつ病やストレスも味覚障害を招くことがあるといわれています。
味覚障害の原因
■亜鉛を多く含む食品を食べる 亜鉛は体内で合成されないので、亜鉛不足を解消するには、亜鉛を含む食品を食べなければなりません。亜鉛の1日の摂取量の目安は、成人男性11〜12mg、成人女性9〜10mgとされていますが、現実にはその半分程度しか摂れていない場合が多いようです。
亜鉛を多く含むのは、カキ、牛もも肉、レバー、うなぎ、ナッツ類、プロセスチーズ、木綿豆腐、海藻、ゴマ、緑茶、抹茶などです。これらの食品を積極的に食べるようにしましょう。
■偏食をやめ、加工食品を控える 若い世代に味覚障害が増えているのは、上にあげたようなレバーや海藻などを食べないで、ファーストフードやインスタント食品ばかり食べているからだといわれています。また、加工食品には、亜鉛を体内から排出してしまう働きがあるポリリン酸ナトリウムなどの食品添加物や、亜鉛を吸収しにくくする働きがあるフィチン酸という発色剤が含まれています。偏食をやめ、加工食品はできるだけ食べないようにしましょう。
■アルコールを適量を守る 肝臓がアルコールを分解するのに、大量の亜鉛を必要とします。そのため、アルコールは適量を守り、酒の肴には、カキ、ナッツ類など亜鉛を含む食品を食べるようにするとよいでしょう。 |